FaceBookに綴られた全国父子家庭支援連絡会 代表理事 片山知行さんの記事をぜひ皆さんにご紹介したくここに引用します。
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心が震えた。
厚生労働省 雇用均等・児童家庭局から封筒が送られてきた。
平成二十六年
第百八十六回通常国会
次代の社会を担う子どもの健全な育成を図るための次世代育成支援推進対策法等の一部を改正する法律案関係資料
厚生労働省
という分厚い冊子が概要書類とともに入っていた。
ガラにもなく震えてしまった。
TPPや特定機密保護法、原発問題などと比べたら、ちいさなことかもしれないけど、大きな大きなできごと。
離別母子家庭に支給される「児童扶養手当(母子手当)」法制度は、1961年に母子福祉年金の補完的制度として発足し、1962年に施行された。
2009年に僕ら父子家庭当事者が立ち上がり、全国父子家庭支援連絡会を設立し、同制度を困窮する父子家庭にも支給をと求め、毎週のように永田町に出向き、政策提言、ロビー活動、交渉、根回しをし、48年の月日を経て、2010年に児童扶養手当法改正。
困窮する父子家庭にも、母子家庭と同じように手当が支給された。
その後も、母子家庭と父子家庭の支援格差のある法律や制度の改正を求め、霞ヶ関(厚生労働省)や永田町、時には国会議事堂にも足を運び、厚生労働大臣や副大臣、大臣政務官と面会、各政党の衆参議院議員や官僚の方々と交渉を繰り返し、ひとつひとつ法改正を遂げた。
2013年3月1日より
特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者雇用開発助成金)
母子家庭の母及び父子家庭の父の就労の支援に関する特別措置法
高等技能訓練促進費等事業 制度改正
2013年4月1日より
母子家庭等自立支援給付金事業
2012年3月30日 閣議決定
2014年4月1日 制度開始予定
遺族基礎年金制度改正
こうして、ひとり親支援の歴史をひとつひとつ歴史を塗り替えてきた。
The history of a single parent's support is repainted.
全父子連は偉大なチームだと思う。
「次代の社会を担う子どもの健全な育成を図るための次世代育成支援推進対策法等の一部を改正する法律案」には、19の法があった。
その中には、ひとり親支援の本体となる「母子及び寡婦福祉法」が「母子及び父子並びに寡婦福祉法」に。
母子家庭にある多くの支援が、父子家庭にも拡充。
さらに、父子家庭の章が新設。
ほかにも、児童扶養手当が公的年金等と併給支給(年金額が手当額を下回る時)
19ある改正案のほとんどは、「母子及び寡婦福祉法」が「母子及び父子並びに寡婦福祉法」の改正によって整備される法改正案。
封筒には手紙も入っていて、僕も全7回出席させて頂いた「厚生労働省 社会保障審議会 児童部会 ひとり親家庭への支援施策の在り方に関する専門委員会」で審議した支援施策の見直しにおける法改正事項は、2月14日に閣議決定し、国会に提出したと書いてあった。
たったひとつの法改正ですら、政府や国会議員、官僚の方々の並々ならぬご尽力で成されるのに、感謝に絶えない。
これで、ほぼ、母子家庭と父子家庭の支援格差はなくなった。
感無量。
感無量すぎる。
胸に何かがこみ上げてきて、目頭が熱くなる。
2009年の11月に、全国の10数人のシングルパパが集まり、政府と戦い、世の中に父子家庭の存在、認知、理解を求めてきた。
今まで、どうやったら、どうしたら、法改正ができるか、どのように動いたらいいか、こめかみから血が出てくるほど、頭から湯気が出るほど考え抜いて行動してきた。
今まで、何度も何度も心が折れたし、社会変革、政策提言の類は、お金になるものじゃないし、それでも、片手間にできるものでもなく、毎日家事をこなし、上京のときは、子どもたちにさみしい思いをさせて、どんどん貧乏になってきた。
何度も何度も辞めようとしたし、投げ出そうとした。
でも、できなかった。
途中、連携が取れず、ひとりぼっちになっても続けてきた。
僕のそばには、いつも子どもたちが居て、一緒に喜んでくれたり、いろんな我慢してくれたり、励ましてくれたり、尊敬してくれていた。
そのたびに、自分は父親なんだ、親として男として始めたことは最後まで成し遂げる、と心に誓い歯を食いしばってきた。
子どもたちに申し訳ない、まわりに迷惑かけてるって思いながらも走り続けてきた。
政府と対峙して、法改正、制度改正できる人間は、そうは居ない、と自身を高揚させてきた。
ひとり親支援の歴史をこの手で変えるんだ!と。
こんな、一銭にもならないことは、誰もしないだろうし、理解できないかもしれない。
普通は、自分や家族の生活や身を守り、できる範囲でやるだろう。
でも、そんなサイドビジネス的な、空いた時間でやるってことはできなかった。
ひとり親で、ひとりで生計を担い、ひとりで家事をこなしながら、そんな片手間では、ここまでできなかったと思う。
もっと、自分や家族のことを大事にして、自分や家族のためにお金を稼ぎ、生活するようなことができればよかった。
これまでのいくつもの法改正がされなくても、僕ら家族の生活は、なにも困らないのに。
それでも、口だけじゃない、愚痴では終わらせない、日本の法律を変えるということが証明できた。
今までお会いしてきた政治家や官僚の方々、さまざまなNPOの方や偉大なるチーム「全父子連」メンバーには、心の底から感謝です。
本当にありがとうございます!
僕の中で、ある一定のケリがついた。
誰もやったことがない経験、実績を得た。
こんな大変なだけで、収入にならない馬鹿げたことだけど、誰もやったことのないことを成し遂げた。
この経験があるからこそ、今の僕があると思いたい。
この経験や知識や知恵を胸に、さらに社会のために働くべく、ソーシャルビジネス・コンサルタントとして歩んでいこうと思う。
みなさま、今後とも、よろしくお願いいたします!!
とまあ、本当は、さらっと書こうと思ったけど、今までの苦しかったこと、子どもたちへの想い、金も稼げないこんなことをなんで一生懸命やってだ?と思われるような被害妄想?や取り組んできたひとつひとつを思い出したら、こんな記事になってしまいました。
振り返れば、ほとんどが苦しいことだと思います。
なにしろ、自分や自分の家族のためじゃなく、社会のために働いていたんだから。
この時代に、この日本に生を受けた意味、大きな「生きた証」ができた!
僕の中では、何も持たない民間人が動き、法律を変えるということは、もの凄いことなんです。
ピース!!
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平成26年2月27日 FB 片山知行より
私自身は、すぐさま手を上げて会員となったが、遠く北海道からは何も出来ていません。ただ応援するだけの会員でした。
こうして政府へ働きかけて動いてくれた同志たちの偉業を遠くから応援しておりました。
そして、今理事として何か出来ないかと考えた時、これだけの組織なのに誰にも知られておらず、母子家庭との支援格差が解消されたら終わりの組織にしてはいけないと思っています。
だから、私はまずみんなに知ってもらいたいと思って情報を発信しています。
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心が震えた。
厚生労働省 雇用均等・児童家庭局から封筒が送られてきた。
平成二十六年
第百八十六回通常国会
次代の社会を担う子どもの健全な育成を図るための次世代育成支援推進対策法等の一部を改正する法律案関係資料
厚生労働省
という分厚い冊子が概要書類とともに入っていた。
ガラにもなく震えてしまった。
TPPや特定機密保護法、原発問題などと比べたら、ちいさなことかもしれないけど、大きな大きなできごと。
離別母子家庭に支給される「児童扶養手当(母子手当)」法制度は、1961年に母子福祉年金の補完的制度として発足し、1962年に施行された。
2009年に僕ら父子家庭当事者が立ち上がり、全国父子家庭支援連絡会を設立し、同制度を困窮する父子家庭にも支給をと求め、毎週のように永田町に出向き、政策提言、ロビー活動、交渉、根回しをし、48年の月日を経て、2010年に児童扶養手当法改正。
困窮する父子家庭にも、母子家庭と同じように手当が支給された。
その後も、母子家庭と父子家庭の支援格差のある法律や制度の改正を求め、霞ヶ関(厚生労働省)や永田町、時には国会議事堂にも足を運び、厚生労働大臣や副大臣、大臣政務官と面会、各政党の衆参議院議員や官僚の方々と交渉を繰り返し、ひとつひとつ法改正を遂げた。
2013年3月1日より
特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者雇用開発助成金)
母子家庭の母及び父子家庭の父の就労の支援に関する特別措置法
高等技能訓練促進費等事業 制度改正
2013年4月1日より
母子家庭等自立支援給付金事業
2012年3月30日 閣議決定
2014年4月1日 制度開始予定
遺族基礎年金制度改正
こうして、ひとり親支援の歴史をひとつひとつ歴史を塗り替えてきた。
The history of a single parent's support is repainted.
全父子連は偉大なチームだと思う。
「次代の社会を担う子どもの健全な育成を図るための次世代育成支援推進対策法等の一部を改正する法律案」には、19の法があった。
その中には、ひとり親支援の本体となる「母子及び寡婦福祉法」が「母子及び父子並びに寡婦福祉法」に。
母子家庭にある多くの支援が、父子家庭にも拡充。
さらに、父子家庭の章が新設。
ほかにも、児童扶養手当が公的年金等と併給支給(年金額が手当額を下回る時)
19ある改正案のほとんどは、「母子及び寡婦福祉法」が「母子及び父子並びに寡婦福祉法」の改正によって整備される法改正案。
封筒には手紙も入っていて、僕も全7回出席させて頂いた「厚生労働省 社会保障審議会 児童部会 ひとり親家庭への支援施策の在り方に関する専門委員会」で審議した支援施策の見直しにおける法改正事項は、2月14日に閣議決定し、国会に提出したと書いてあった。
たったひとつの法改正ですら、政府や国会議員、官僚の方々の並々ならぬご尽力で成されるのに、感謝に絶えない。
これで、ほぼ、母子家庭と父子家庭の支援格差はなくなった。
感無量。
感無量すぎる。
胸に何かがこみ上げてきて、目頭が熱くなる。
2009年の11月に、全国の10数人のシングルパパが集まり、政府と戦い、世の中に父子家庭の存在、認知、理解を求めてきた。
今まで、どうやったら、どうしたら、法改正ができるか、どのように動いたらいいか、こめかみから血が出てくるほど、頭から湯気が出るほど考え抜いて行動してきた。
今まで、何度も何度も心が折れたし、社会変革、政策提言の類は、お金になるものじゃないし、それでも、片手間にできるものでもなく、毎日家事をこなし、上京のときは、子どもたちにさみしい思いをさせて、どんどん貧乏になってきた。
何度も何度も辞めようとしたし、投げ出そうとした。
でも、できなかった。
途中、連携が取れず、ひとりぼっちになっても続けてきた。
僕のそばには、いつも子どもたちが居て、一緒に喜んでくれたり、いろんな我慢してくれたり、励ましてくれたり、尊敬してくれていた。
そのたびに、自分は父親なんだ、親として男として始めたことは最後まで成し遂げる、と心に誓い歯を食いしばってきた。
子どもたちに申し訳ない、まわりに迷惑かけてるって思いながらも走り続けてきた。
政府と対峙して、法改正、制度改正できる人間は、そうは居ない、と自身を高揚させてきた。
ひとり親支援の歴史をこの手で変えるんだ!と。
こんな、一銭にもならないことは、誰もしないだろうし、理解できないかもしれない。
普通は、自分や家族の生活や身を守り、できる範囲でやるだろう。
でも、そんなサイドビジネス的な、空いた時間でやるってことはできなかった。
ひとり親で、ひとりで生計を担い、ひとりで家事をこなしながら、そんな片手間では、ここまでできなかったと思う。
もっと、自分や家族のことを大事にして、自分や家族のためにお金を稼ぎ、生活するようなことができればよかった。
これまでのいくつもの法改正がされなくても、僕ら家族の生活は、なにも困らないのに。
それでも、口だけじゃない、愚痴では終わらせない、日本の法律を変えるということが証明できた。
今までお会いしてきた政治家や官僚の方々、さまざまなNPOの方や偉大なるチーム「全父子連」メンバーには、心の底から感謝です。
本当にありがとうございます!
僕の中で、ある一定のケリがついた。
誰もやったことがない経験、実績を得た。
こんな大変なだけで、収入にならない馬鹿げたことだけど、誰もやったことのないことを成し遂げた。
この経験があるからこそ、今の僕があると思いたい。
この経験や知識や知恵を胸に、さらに社会のために働くべく、ソーシャルビジネス・コンサルタントとして歩んでいこうと思う。
みなさま、今後とも、よろしくお願いいたします!!
とまあ、本当は、さらっと書こうと思ったけど、今までの苦しかったこと、子どもたちへの想い、金も稼げないこんなことをなんで一生懸命やってだ?と思われるような被害妄想?や取り組んできたひとつひとつを思い出したら、こんな記事になってしまいました。
振り返れば、ほとんどが苦しいことだと思います。
なにしろ、自分や自分の家族のためじゃなく、社会のために働いていたんだから。
この時代に、この日本に生を受けた意味、大きな「生きた証」ができた!
僕の中では、何も持たない民間人が動き、法律を変えるということは、もの凄いことなんです。
ピース!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
平成26年2月27日 FB 片山知行より
私自身は、すぐさま手を上げて会員となったが、遠く北海道からは何も出来ていません。ただ応援するだけの会員でした。
こうして政府へ働きかけて動いてくれた同志たちの偉業を遠くから応援しておりました。
そして、今理事として何か出来ないかと考えた時、これだけの組織なのに誰にも知られておらず、母子家庭との支援格差が解消されたら終わりの組織にしてはいけないと思っています。
だから、私はまずみんなに知ってもらいたいと思って情報を発信しています。